こんばんは!
謎の昔話を掘り出しては自己満で書いているウニゴンです。今回はこの記事の続きを書こうと思います。
痴漢に合わないための刑事さんからのアドバイスや教訓も書いてあります。生あたたかい目でご覧ください。
いざ警察署へ
駅員室に加害者が連行されてから、加害者が見えない駅員室の席に座って暫く待っていると警察の方が来られました。
実はこの駅のほぼ真上が警察署なので本当に直ぐでした。
その後、警察官(刑事さん)の方と警察署へ向かいました。警察署内ではドラマでよくあるパイプ椅子と机の部屋で女性の刑事さんとお話することに。
「話しづらい内容を聞くので無理はしなくていい」と優しく言ってくれた記憶があります。女性の方だったので男性よりかは私も話しやすかったかもしれません。
事情聴取の前には少し時間をもらって、母と当時の彼氏と大学に連絡をしました。
母と当時の彼氏にはLINEで、大学には単位の一大事なので電話を。
母は「勘違いじゃないの?」と返事がきて、驚愕しましたが勘違いではないとわかると心配して仕事を早めに切り上げて帰ると言ってくれました。
当時の彼氏にもLINEで報告したところ、加害者に対して怒り狂っていました。
大学の事務局には、事の顛末と、とりあえず終わり次第直ぐになにがなんでも必ず実習に参加する意志を伝えました。
事務局側も流石に心配してくれて有機の実習の教授に事情を伝えてくれると言ってくれたので、ここでようやく少し安堵できた記憶です。
優しい女性刑事さんにもどうしても出席しないといけない有機化学の実習があるので「なる早で」とか生意気なことを言いましたが、聴取したものは公文書として残さないといけないので時間がかかると説明されました。はい、そうですよね…と引き下がるしかなかったです。
事情聴取から複雑な気持ち
それからは、女性刑事さんに痴漢被害についてありのままをお話しました。
すると、「満員電車で寝たふりをするのは危ないし、満員電車で座れないときは座席側に立ったほうが良い」とアドバイスをいただきました。
私の無知故に満員電車で気をつけるべきことを知らなかったので、まさに身を以ての経験でした…こういうのこそ学校で教えてほしいものです。(なんという他責思考)大方の事情聴取が終えた頃には既にお昼前になっていました。
別室で取り調べられていた加害者は、素直に自供しているらしく、私の聴取とも一致するためにそのまま文書が作られてサインをしたと思います。(このへんの記憶は曖昧です…)
そこで知ったのは加害者は未成年ということでした。確認のために顔写真と名前も見せられました。(もうすっかり忘れましたが)
加害者が弟と同じ年だったので動揺しました。きっと彼は学生だろうけれど、この先どうなるんだろうと被害者だけれど同情しました。保護者の方も驚き、途方に暮れるのではないかと思いました…被害に合った瞬間に咄嗟に捕まて騒ぎにしたけれど…と、複雑な気持ちでした。
ちなみに、刑事から何がチノパンに当たって変色したのかは聞きませんでしたし、言われませんでした。分からないほうが良いことって世の中にはありますよね。まあ、どちらにせよとにかく気持ちが悪すぎます。
濡れた衣服類についてはその場で提出するわけにもいかないし、その時点で加害者も容疑を認めているので提出不要と言われました。ただ、後日に必要になるかもしれないので洗わずに保管してください、と。
途中で服を買っても良かったのですが、貧乏学生のお財布にはお昼ごはん代しかなく…そのまま…それにとにかく急いで有機化学の実習に参加しなくてはと気持ちが焦っていました。(有機化学好き過ぎやん?)
やっとたどり着いた有機化学実習
事情聴取後は、なんとか開始から一時間後くらいに有機化学実習に参加することができました!あの気持ち悪いチノパンのまま…お昼も食べないまま…踏んだり蹴ったりです。
教授にも准教授にも心配されました。痴漢とは関係ないけれど片目も眼帯でしたし…
理由が理由なので出席を認められ、最終的に当日のチームで実験レポートをすれば単位も大丈夫だと准教授から言ってもらえたのでここでようやく本当に安心できました。
片目が眼帯なので、距離感がわかりづらく実験手技がうまくできない、いや元からうまくできないのでチームの記録係に回ってなんとかレポートも提出することができました。同じチームの学生には遅れてくるし、片目だし、なんなのこの人って感じで思われたでしょうが結果オーライです!
帰宅すると母からすごく心配してもらえました。気持ち悪いチノパンは洗わずに保管しないといけないことを言うと、「こんなもの家で保管するなんて!」と喚いていました。私も同じ気持ちでした。
その頃は私が遅れてきた第二次反抗期のような状態で両親とは距離があったので、この日両親が心配して優しくしてくれたのが照れくさいというかむず痒い気持ちになりました。
後日談
被害の翌日は高校の同窓会があって、それに元気に参加していました。当時は典型的な大学生らしく(?)不真面目に忙しくしていて、被害にあった記憶は頭の奥底に埋もれていきました。
痴漢被害から数日後(かなり記憶が曖昧です)、知らないの電話から着信がありました。
「検察官」からの電話でした。
内容は、
「加害者が犯行を全面的に認めて反省をしています。謝罪文として直筆の手紙を預かっているので、それをあなたは受け取りますか?拒否することも可能です。被害者として謝罪文を受け取ると、その事実が加害者にとって家庭裁判所での有利な情状となります。どちらでも構いませんが、どうしますか?」というものでした。
直筆の手紙とは、恐ろしすぎると思って拒否しました。後から調べるとこれで示談にもできるきっかけとなるそうです。私としては、一切関わりたくなかったので拒否するしかありません。加害者は未成年のためそのまま家庭裁判所?に送られるということでした。
この電話のとき、ずっと洗わずに保管していたかのチノパンを提出するか聞いたところ、「全面的に認めているので処分しても大丈夫です」と。
早く言ってくださいよ…と内心叫びつつ、秒で処分しました。
教訓
それからの通学は座席に座るか、人から見える位置に立つように心がけました。刑事さんのアドバイスのとおりにしてから満員電車で痴漢被害に合うことはなくなりました。
⚠また別で夕方のガラ空き電車でうたた寝していたら別の痴漢に合いました。
試験後に疲れ果てて帰りの電車に揺られると寝てしまっていたのです。このときは意識が曖昧で捕まえられませんでした。
女性の皆様(もちろん男性も)、電車で寝てはいけません。日本は治安は良いですが、公衆の場で寝るのは流石に危ないです。私はこんな当たり前のことすら学生の頃にわかっていませんでした…
これ以降は、
- 電車では座って寝ない
- 人から見えにくいところに立たない
- 満員電車には乗らない
- 逆にガラ空き電車も注意
- 女性専用車両に乗る
などを心がけて行動しました。
加害者と再遭遇
数カ月後、電車には気をつけながら乗っていたところ、なんと加害者を電車内で再び見かけました。向こうも私に気づいていたと思います。びっくりした顔をしていたので…
私は恨まれているのではないかと怖くなって、その時は直ぐに電車を降りて別の車両へ逃げました。
通学には必ずその電車、その時間帯になるので偶然遭遇することがあり、その度に車両を変えていました。加害者も通学しているだろうから、電車を変えられないのだと思います。
そして、数回ほど車両を変えた時に「なんで私が逃げないといけないのか?」と怒りがわいてきました!それからは遭遇したら、相手の顔を睨みつけて堂々と過ごすようにしてみました。
すると、相手が車両を変えて逃げるようになったので、やっと私の平和な通学時間を取り戻せたという次第です。
3回生以降は通学する頻度が下がり、加害者との遭遇もなくなりました。そして、やがて私もアラサーのオバサンとなり、人の親となり、そもそも電車も乗らなくなり…今は幸せに暮らしております。
今日も読んでくださりありがとうございました。ではまた!